ときいろ日記

日本に生きる私の雑記

「たへなり」

おはようございます。理加です。

ゴールデンウィーク前半、いかがお過ごしでしょうか。

昨日はとても暑かったですね。

今日は天気が下り坂のようです。

 

それでは、今日も古語、いきます!

 

たへ・なり(妙なり)

①この世のものとは思えないほど素晴らしい。不思議だ。

②優れている。上手だ。

 

今日は形容動詞「たへなり」のご紹介です。

これは上記の通り、この世のものとは思えないほど、素晴らしいとか不思議という意味のほか、優れているとか上手だとかいう意味もあるようです。

妙という字が使われていますね。そこはかとなく、霊妙さを感じさせる言葉に思えます。

①の意味にもあるように、この世のものとは思えないほどのものに出会ったときの不思議さや感動のある言葉なんだと思います。

文中では「妙なる〇〇」のように、使われることが比較的多いかなという印象です。

 

最後に、今回も賛美歌の一節に使われている、妙なり、という言葉をご紹介したいと思います。

ご紹介するのは「罪咎を赦され」という曲の1番の歌詞です。

神様に罪をゆるされ、神様の子どもとしていただいた喜びが表現されていると思います。

 

罪 咎とがを赦され 神の子となりたる
わが魂(たま)の喜び 比べ得(う)るものなし
日もすがら証(あかし)せん  夜(よ)もすがら主をほめん
「御救いは妙なり 御救いは奇(くす)し」と

 

 

それでは、良い一週間をお過ごし下さいね。

めでたしめでたし。

 

 

 

「など」

おはようございます。理加です。

いつもお読みいただきありがとうございます。

庭のツツジがもう咲きはじめています。

今年は咲くのが早いですね、といってももうすぐ5月です。

そういえば、ツツジって漢字が激ムズですね。。

躑躅と書くようです。。

 

それでは、今日も古語、いきます!

 

など

(疑問、反語表現を作って)どうして。なぜ。

 

今日は、副詞「など」のご紹介です。

これは、なぜ?という意味を表す語ですが、代名詞「なに」+格助詞「と」の変化したものか?と考えられているようです。

「など」系の語は他にもたくさんあり、副詞「などて」、連語の「などか」、「などかは」、反語的な表現で使われる「などてか」、「などかなからむ」等、多くのバリエーションがありますが、概ね、なぜ、どうして(~か)という意味のようです。

 

実は「などかは」「などて」等の語は、賛美歌の一節にもあったりします。例えば、「信仰こそ」という賛美歌の3番の歌詞は以下のようになっています。

 

主イエスの御跡みあとを たどり行けば
険しき山路やまじも 安けき道
いかで迷うべき などて疲(つか)るべき
真直(ますぐ)に御神へ 近づき行かん

 

「などて疲るべき」とあります。

などて(どうして、なぜ)+疲る(※疲れるを意味する古語)+べき(助動詞べし、の連体形)

で、どうして疲れることができようか、と反語的に使われているとおもわれます。(おそらく)

 

 

助動詞べし、についてはまたの機会に。。。

 

それでは、良い一週間をお過ごし下さいね。

 

めでたしめでたし。

 

 

 

 

「ひま」

おはようございます。理加です。

こちらはいいお天気です。明日は雨のようです。

全国的に季節はずれの暑さで、なかなかしんどいですね。

無理せずぼちぼちやりたいですね。

 

では今日も古語、いきます!

 

ひま(隙・暇)

(隙)①物と物とのすき間。

   ②物事の行われない時。絶え間。

   ③人と人との心のすき間。不和。仲たがい。

            ④良い機会。きっかけ。

   ⑤手ぬかり。油断。

(暇)①時間。時間のゆとり。

   ②主従や夫婦の縁を断つこと。離縁。免職。

 

今回は、名詞「ひま」のご紹介です。

暇、という字での意味としては、現在の暇(ひま)、とほぼ同じような意味として使われていたようですが、もう一つ、隙間(すきま)の「隙」の字を、ひま、と読んで、物事のすき間という意味から、空間・時間・心理的なすき間、を表す語として使われていたようです。もともとの意味としては空間的なすき間を表していたのですが、そこから時間や、心理的なすき間、不和などの意味も表すようになったようです。

 

それでは、良い一週間をお過ごし下さいね。

 

めでたしめでたし。

 

 

 

「死に光り」

おはようございます。理加です。

月曜の朝、いかがお過ごしでしょうか。

こちらは早くも雨が降ったりやんだりしています。

午後からは本降りになるようですね。

 

さて、今日も、古語、いきます!

 

しに‐びかり(死に光り)

死に際が立派なこと。人柄や人徳が褒められるような死に方。

 

今日は、名詞「死に光り」のご紹介です。

たまたま辞書で見つけた言葉で、こんな言葉があったのかと思って紹介することにしました。

死というテーマは、タブー視されがちですが、実はありふれた、日常の先にあるテーマでもあります。

今回の、死に光りという言葉は、死に際の立派なことを表した語ですが、皆さんは、そんな、立派な死に方だったと思えるような人の死に、出会ったことはありますか。

 

最近イースターという祭りがありましたが、これはキリスト教圏では、死から復活されたキリストを祝い、先に天に召された信徒を偲ぶ時ともなっています。

私は直接見たわけはないのですが、聖書を通して、キリストの十字架の死の壮絶さ、そしてまさに「死に光り」しているさまを目のあたりにしたわけなのですが、キリストはさらに死の先の、復活された姿で、弟子たちと会ったのちに天に挙げられました。

十字架での死というのは、私の罪の身代わりだった、そしてキリストは、一度は葬られたが、三日目に死からよみがえられた救い主である、というのが、多くのクリスチャンの信じている、信仰の内容であろうかと思います。私も信じていますが、なぜイースターに亡くなった方の記念会をするかというと、キリストを信じるなら、またキリストに続く者となれる、つまりキリストが死んでよみがえられたように、私たちも、たとえ死んでも復活する希望が与えられているからです。キリストの辿られた生涯のすべてが、人生は死で終わりではないこと、信じる者に永遠の命があることを示しています。

今回、なぜキリストについて書こうという気になったかというと、死に光りという言葉に、最もふさわしい方がイエス様だと思ったからです。その十字架の死は、私たちのためであって、その死はいまも私たちに深く語りかけるものです。でもそこで終わらないのが主なるキリストの真骨頂です。復活の希望があります。天国は確実に存在すると、キリストを以て言い得ます。

さて、外に出れば桜は満開となっていました。

人は、散りゆく桜の美しさを知っています。そのように私も生きられたらかっこいいなとも思います。

でも、人の命は散って終わりではないということを、どうか頭の片隅でも、覚えていてください。

そして、キリストがあなたの本当の命を、魂を、ほんとうに救ってくださる方だと、今はわからないかもしれないけれど、今際の際に思い出せるように、今のうちに覚えていてほしいと、願います。

 

今日は、少々長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

皆さん、どうぞ良い一週間をお過ごし下さいね。

 

めでたしめでたし。

 

 

「たなつもの」

おはようございます。理加です。

すっかり春の陽気ですね。あちこちから桜の開花のたよりも届いています。

そろそろコートをクリーニングに出さなければと思うこの頃です。

 

さて、早速今日も古語、いきます!

 

たなつもの(穀)

①イネ。田に植える物。

②五穀の総称。

 

今日は名詞「たなつもの」のご紹介です。

この語は、種という意味の「たな」+格助詞「の」に相当する上代語の「つ」+もの、で、「種のもの」という意味だそうです。

意味としては特にイネを表したほか、五穀(イネ・ムギ・ヒエ又はキビ・アワ・マメのこと)の総称としても使われたようです。

ちなみに、①の意味の対義語として「畑つ物(はたつもの)」があり、これは畑でとれる穀物のことだそうです。五穀のイネ以外の穀物の総称でした。

 

それでは、良い一週間をお過ごし下さいね。

 

めでたしめでたし。

 

 

「き(生)」

おはようございます。理加です。

月曜日の朝、こちらは霧雨が降っています。

私は月曜恒例の草引きをしました。

春になっていくにつれ、どんどん伸びるのが早くなっています。

庭木のヤシャブシも新芽から葉っぱが出てきています。

 

さて、そんなわけで今日も古語、いきます!

 

き-(生)

(名詞について)本来のままで、手を加えていない、純粋な、混じり気のないという意味を表す。

 

今日は、接頭語「き‐(生)」のご紹介です。

これは現在も使われているのでどうするか迷いましたが、紹介することにしました。

これは名詞の頭につける言葉で、それが純粋な、本来のまま、混じり気がないものだという意味をあらわしています。

例語として、生糸(きいと)、生酒(きざけ)が挙げられていました。

生蕎麦(きそば)なんて言葉もありますね。これはつなぎの小麦粉を入れずに、蕎麦粉100%の蕎麦を言うようです。蕎麦が出だした初期のころは、蕎麦といえば生蕎麦だったようですね。

 

何だかお腹が空いてきてしまいました(笑)。

 

それでは、良い一週間をお過ごし下さいね。

 

めでたしめでたし。

 

 

 

「このくれ」

おはようございます。理加です。

月曜日の朝、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今朝草むしりをしたら、カラスノエンドウらしきものが生えてきてました。ホトケノザも依然元気です。。雑草強い。。

寒の戻りがありますが、もうすっかり春めいてきてますね。

 

さて今日も古語、いきます!

 

このくれ(木の暗れ・木の暮れ)

木が茂って薄暗いこと。またその場所。こぐれ。

 

今日は、名詞「このくれ」のご紹介です。

これは、木が生い茂って薄暗い様子を表す言葉ですね。

ちなみに「このくれの―」で枕詞となり、「繁き(しげき)」や「四月(うづき)」に係ります。四月に係るのは、木が茂る季節であることからのようです。繁きについては、木がうっそうと生い茂っているという意味からだそうです。

 

それでは良い一週間をお過ごし下さいね。

 

めでたしめでたし。