ときいろ日記

日本に生きる私の雑記

「浮き雲の思ひ」、「おもしろし」

こんにちは。理加です。

色々のことを思いめぐらしていました。

能登で被災された方のことを思ったり、今、これから何をすべきなんだろうと思ったり、どうも気分が落ち着かない日々が続いています。もしかしたら、これを読んでおられる方の中にも、心落ち着かない日々をすごされている方がおられるかもしれません。

古語辞典をぱらぱらめくっていると、「浮き雲の思ひ」という言葉に出会いました。

空に浮かぶ雲が漂うように、落ち着かなくて不安な気持ちをいう言葉なのだそうです。

まさに今そんな感じです。こんな言葉で表現できるなんてとちょっと感動したりもしました。

私は少しばかり精神の病を患っていますが、自分が辛いとき、本当に苦しい、辛いとしか表現できなかった自分がいました。単純に語彙が足りなかったのかもしれません。自分の今の感覚や思いを豊かに表現できる語彙を持っていることは大切なことなんだと思います。

 

さて、本当は今日はこの言葉を紹介したかったのですが、いきます、今日の古語、

「おもしろし」(面白し)

古語においてこれは、すばらしい、風情がある、美しいとか、愉快だ、心楽しい、そのほか中世末期以降には風変り、珍しいといった意味も生まれてきます。

語源は「面(おも)」+「白し」で、目の前がパッと明るくなり、心が晴れやかになるようすを表すのがもともとの意味と考えられているようです。

白、シロという語源をさらにさかのぼっていくと、これはシロとクロのシロ、つまり光と闇、昼と夜の区別から生まれた言葉で、シロというのは太陽が出ているとき、光があるということを表す言葉だったようです。シロは知る、識る、顕る、というような意味合いであったようですが、正直わたしの頭ではよく理解できていません笑

面白しに戻りますが、心晴れやかっていいですね。今の「面白い」という意味合いと若干異なってきますが、もともとのルーツがこういうふうな意味だったんだなあと思うと本当に「面白し」です。

 

それでは今日はこのあたりで。

良い一日をお過ごしください。陰ながらみなさんに主の平安と祝福があるようお祈りしています。

 

めでたしめでたし。